「アクティブリスニング」は、心理カウンセリングの現場でよく使われるスキルです(日本語では、「傾聴力」と言ったりするそうです)。
カウンセリングにおいては、カウンセラーが“こうするべきだ”と答えを与えるのではなく、話者自身に“どうすべきか”を気付かせることが重要だそうで、そのために考えられたスキルとのこと。
つまり、全ての答えは話者自身がすでに知っていて、それをうまく引き出すためのスキルが「アクティブリスニング」というわけです。
また最近は、心理カウンセリングの場だけでなく、部下の教育、子育てなどでも役立つスキルとして、注目されているようですね。上から指示ばかりを与えてしまうと、指示待ちの人間になってしまい、自分で考えて行動する力が育たないそうです。アクティブリスニングをすることで、自分で考える機会が生まれ、部下や子供が自分たちで考えて動けるようになるのだそうです。
「アクティブリスニング」のスキル
具体的には、以下のようなスキルがあります(この他にもあるみたい)。
- バーバル(言語によるコミュニケーション)
- 相づち
- おうむ返し
- 言い換え
- オープンクエスチョン(yes/noで終わらない質問)
- ノンバーバル(言語以外のコミュニケーション)
- 体勢(ちゃんと話しを聴いているという態度をとる)
- 表情(話者に合わせて笑顔、驚き、困った顔等を作る)
- 視線
- ミラーリング(話者の仕草をマネする)
ただし、スキルばかりに目がいってしまうと、本来の目的がボヤけてしまうので注意が必要です。 何のためにこのスキルがあるかといったら、最初にも書いたように、「話者自身に気づかせる」ためです。
真っ白なスケッチブックに、話者の考えや気持ちを、一緒に埋めていくというイメージを持つと、うまくアクティブリスニングができるのではないかなぁ、と個人的に思います。でも自分に合ったやり方を模索するのも大事なので、実践あるのみですね。